ツヅキネーゼ Vol.10: 柳本薫さん

ツヅキネーゼvol.10柳本薫さん

今回のツヅキネーゼは、記者の長女の幼稚園選びのときに、バイブルのようにお世話になった地域情報誌、「ビタミンママ」に創刊のときから10年関わったという柳本薫さん。
お会いする前は、その経歴から「ばりばりの雰囲気」を持っている方かも。。なんて、勝手な想像をしていた記者でしたが、実際お会いした印象は「春風のような雰囲気の、しっとりとした女性」でした。

柳本さんはお嬢さんがお腹にいた19年前から都筑にお住まいということで、ニュータウンがまさしく開発中だったころのことも、よくご存じです。センター南にはランズボローメイズ(巨大迷路)があったことや、工事中で高い塀に囲まれたような道を歩くため、センター南駅で防犯ブザーを貸し出していたことなど、とても懐かしそうに、そしてとても楽しくお話してくださいました。

●保育園は「心のふるさと」

お嬢さんを出産後、生涯学級講座の企画・運営に携わったり、出産直前まで関わっていた編集のお仕事を在宅で再開しながら、子育てをされてきました。
そして、自宅を開放した託児施設にお嬢さんを預けることになり、外でのお仕事に復帰。その後、お嬢さんにとっても、柳本さんにとっても忘れることのできな い『心のふるさと』であり、「暖かい人間関係をはぐくんでくれた」という「川和保育園」に入園。親子で、とても楽しい園生活を過されたそうです。
子どもの力を信じ、大人はそれを見守る、そんな感じでした」いまでも、その当時のお友達とは、仲の良い関係が母も子も続いているそうです。

●熱い思いを込めて取り組んだ『ビタミンママ』

ツヅキネーゼvol.10柳本薫さん ビタミンママ時代を振り返るツヅキネーゼvol.10柳本薫さん ビタミンママの雑誌

そのお嬢さんが小学校に上がるころ、「ニュータウンの情報誌を作りたい」と誘われたのが、『ビタミンママ』という雑誌のお仕事でした。最初の1年は情報を集めることから始め、創刊後はまず雑誌の存在を知ってもらうため、とにかくいろいろなお店を取材してまわったそうです。また「ウインドウズ98搭載のパソコンをとりあえず買ってはみたものの使いこなせず、スタッフ同士深夜まで電話で質問し合ったり、誌面の制作も、厚紙で台紙を作ってワープロで打った文書を切り貼りしたり、、そんな手作業で作っていました。今では考えられませんね」とにこやかに笑う柳本さん。

「創刊当時は大変だったのですね」と問うと、「そうでもないんですよ。サークルみたいなノリで、楽しかったです。それと、その頃は子育て世代の情報が少なく、たとえば、幼稚園選びにしても噂だけが先走って、入園受付のために何日も前から並び始めたりといった、異常なことがこの地域では起こっていました。
そうなる前に、幼稚園や実際通わせているお母さんたちにアンケートを取って、きちんとした正しい情報を伝え、そのうえで納得して幼稚園を選んでもらえるような情報誌を作っていきたいねということで『幼稚園情報』も生まれました」
記者はまさしく、『ビタミンママ 幼稚園情報』でまず情報を得た後、見学に行って幼稚園を選んだ“ビタミンママの申し子”。作り手の熱い思いがこもった雑誌は、多くの子育てママの力になったことでしょう。
このように『幼稚園情報』に限らず、地域に密着したお店や病院、またさまざまな子育て情報を提供し、今では絶大な支持を得ている『ビタミンママ』。
しかし柳本さんは2009年3月、「娘の子育ての手が離れた今、これから先の自分の人生を考えて」退社することに。。そして、それまで趣味として習っていたヨガをライフワークとして、続けていきたいとの思いが強まったそうです。
1年間ヨガ講師の認定の勉強をして、2010年4月に独立されました。

●しなやかな強さを~ライフワークとしてのヨガ

そして現在は、編集のお仕事の傍ら、センター北駅近くのスタジオで、週に1回ヨガの先生としてご活躍中。それと並行しながら、若いころから悩んでいたアトピーを改善してくれた漢方のことも勉強中。と幅広いご活躍ですが、今後の夢をお尋ねすると。。
「いままでずっとやってきた編集の仕事も、できるところまではやっていきたいし、ヨガは今後のライフワークとして、続けていきたいです。ただ今後、世の中の流れや体の変化がおきてくるでしょうが、どんなときでもそれに柔軟に対応していく自分でありたいというのが、夢かな。それは私のヨガ教室のテーマでもある『しなやかだけれど、強い』につながっています」
若い頃はひとつのことにこだわっていたこともあるという柳本さん。でもそれでは自分がしんどくなっていくし、それしか見えなくなることに気付いたといいます。

お仕事で言えば、この10年でインターネットをはじめとするIT環境が劇的に変化していく様を、編集の現場を通して身をもって体験してきたと言います。
でも一方で、「編集という仕事を通して、人とお話をすることが自分の勉強になってきたし、人との出会いがパワーになっている」ともおっしゃっています。
きっと、お仕事、子育て、そして人との出会い。。ご自身の経験すべてが、今の柔軟なお考えの柳本さんの糧になってきたのだろうなあ。と、お話を伺いながら深く感じたのでした。

ツヅキネーゼvol.10柳本薫さん ヨガインストラクターとしての顔1ツヅキネーゼvol.10柳本薫さん ヨガインストラクターとしての顔2

●柳本さんおすすめのお店二軒。

人や緑が多いことなど全部含めて、『都筑はふるさと』とおっしゃる柳本さん。休日はご自宅近くの、お気に入りの徳生公園での散歩を楽しんでいるそうです。他に、お気に入りのお店などをお尋ねすると、

ツヅキネーゼvol.10柳本薫さんおすすめのパークサイドカフェ「仲町台のパークサイドカフェは、久しぶりのお友達と会うときなどに利用させてもらっています。お店の天井が高く、またお店から見える緑がきれいなところがお気にいりです。」
>> パークサイドカフェの紹介ページはコチラ

ツヅキネーゼvol.10柳本薫さんおすすめのヘアサロン アンソワージュもう一軒は、センター南のアンシソワージュ。「マンションの1室でお一人でしているサロンなのですが、カットがとても上手なんです。」
>> アンシソワージュの紹介ページはコチラ

●子どもと一緒にいる時間は、しっかり向かい合って…

ツヅキネーゼvol.10柳本薫さん 取材風景

最後に、子育てママへのメッセージを、お願いします!
「子どもって、みていて本当におもしろいですよ。いろいろな場面で楽しいことやってくれるのに、きちんと向かい合ってみていないと、そんな楽しいことを見逃してしまいます。だから、一緒にいる時間は、しっかり向かい合って、子どもと一緒に楽しんでほしいな。一緒にいられる時間なんて、過ぎてみれば本当にそんなに長いものではないのだから。。」

(取材:井藤)

柳本薫さんのヨガ教室のお知らせチラシ<< 柳本さんの開催していらっしゃる、ヨガ教室の詳細は左記チラシをクリック。

記載内容について

この記事の内容は、取材した当時のものです。
記載されているお店や会社、施設などの情報は、現在とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。