いのちの木

自分らしいスタイルで横浜・都筑の生活を楽しむ素敵な女性~ツヅキネーゼ【vol.16 フォトグラファー 五十嵐理恵子さん おすすめのお店 いのちの木】横浜市営地下鉄ブルーライン仲町台駅から徒歩3分ほどのせせらぎ緑道にむかう遊歩道にある「いのちの木」は、ワークショップを中心とした北欧風カフェです。(2012年7月オープン)

五つのパン理事の岩永さんは、いのちの木から徒歩1分ほどのところに「マローンおばさんの部屋」という精神障害の方の地域活動支援センター&コミュニティカフェを運営しています。
「いのちの木」をはじめようと思ったきっかけや、お店のコンセプトなどを伺ってきました。

マローンおばさんの部屋は、障がいをもつ方に、製本やカフェの仕事などの作業を行ってもらい、日中の活動をサポートする施設です。服飾パターンナーである義理の母が、当時私がこの施設をはじめたことをすごく喜んでくれました。自分の技術を障がい者に教えて役にたてればと願っていたのに、病気になって実現できませんでした。
この母の思いが元にあって、シニア世代と障がい者が結びつきながら、お互いの良いところを引き出し、良い商品を作っていければとずっと思っていました。
お店をはじめようと実際に動きだすと、すばらしい職人やアーティストたちと出会い、シニアに限らず『職人の本物の技』を継承していくもの作りを、障がい者の仕事にしていけたらいいな。そしてその場所を提供していきたいという思いが固まってきました。
そして、プロを育成しつつ、プロの技に触れあえるワークショップをやって、ここに来た人がくつろいで本物と触れあえるようなカフェやショップのあるお店にしようと、いのちの木のスタイルが決まっていきました。」
実際にプロを養成していくのは、製本職人や、革職人。製本は美篶(みすず)堂という製本の老舗に、革は鎌倉在住のクルスカというアーティストに依頼し、マローンおばさんの部屋で研修を積んだ後、職人を目指したい人を育成していくそうです。
>> 美篶堂HP
>> クルスカHP

ワークショップは、レジン(樹脂)によるアクセサリー作り、カリグラフィー(イタリック体の書き方)、コーヒーソムリエによるおいしいコーヒーの入れ方、布小物作家Lydiaさんによるミシンを使ったもの作り講座など、今後開催していく予定です。「職人をめざさなくとも、一般の方にプロの技にふれてもらうきっかけになり、楽しんでもらえるとうれしいです」

ショップでは、北欧直輸入の小物の販売や、アーティストや職人さんとで企画した商品の販売などを予定しています。
どちらかというと物を使い捨てにしがちな中で、かつての良き日本がもっていた「物を大切にし、壊れたら修理して大事に使い続けていく文化を再現して配信していきたい」との思いがこもっているそうです。

カフェでは、厳選されたコーヒーを柱に、コーヒーソムリエプロデュースによるコーヒーを月代わりで提供していくほか、紅茶、ハーブティ、ケーキが主なメニューになります。
ドラマの撮影などでよく使用される、高い木々に覆われたこのお洒落な通りを店内カフェから眺めていると、本当に落ち着いた気持ちになります。
仲町台は若い人、子育て世代が多い地域ではあるけれど、「シニアの方に安心して訪れてもらって、くつろいでほしい」と、心から願っているとのことでした。

「多くの方に本物に触れてほしい。そして、その本物を長く継承していくスタイルを発信していきたい」という思いがすべてにおいて反映した「いのちの木」。
本物との出会いが、いのちの木には待っています。是非ワークショップで、カフェで、ショップで体験してみてくださいね。

いのちの木を紹介してくださった五十嵐理恵子さんのインタビューページはコチラ
>>ツヅキネーゼvol.16 五十嵐理恵子さん

岩永さん

革用ミシン店内
店内店内から外をのぞむ店内外観

◆◆ 連絡先 ◆◆

所在地: 〒224-0041 横浜市都筑区仲町台1-32-21 アルス仲町台せせらぎ公園壱番館102号室
最寄駅: 横浜市営地下鉄ブルーライン 仲町台駅 徒歩2分
TEL: 045-947-1778
FAX: 045-947-1779
公式HP (FB): https://www.facebook.com/tack.treeoflife/

記載内容について

この記事の内容は、取材した当時のものです。
記載されているお店や会社、施設などの情報は、現在とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。