横濱 花菜屋

自分らしいスタイルで横浜・都筑の生活を楽しむ素敵な女性~ツヅキネーゼ【vol.19 杉本周子さん おすすめのお店 横濱 花菜屋】えだきん商店街にある、かわいらしい店構えで、しかもいつも新鮮な野菜を扱っている八百屋の「花菜屋(はなや)さん」。 渋い雰囲気をお持ちでいながら、笑顔がとても優しい店主の花田さん。ご夫婦で2年前に開店したということですが、八百屋さんを始めるようになったのには、こんな背景がありました。

花田さんは、酒屋さんで約20年ほど流通に携わるサラリーマンでした。そのお店は野菜の販売もしていて、中央卸売市場に野菜を仕入れにいくこともあったそうです。でもそのころは「野菜の味もまったくわからなかった」とのこと。 飲食店にお酒とともに野菜も配達に行く中で、数年前から言われだしていた「地産地消」の先駆けとして、地元で朝取れた野菜を夕方に使っていただくということを思いつき、農家の方と知り合い、畑に通うようになったそうです。 もいだ野菜をその場で食べさせてもらい「取り立ての野菜が、本当においしいこと」に驚き、鮮度がいかに野菜にとって大事であることを、花田さんは身をもって知ることとなります。そして、「都筑区には横浜市で一番農家さんの数が多いこと」。この2つの驚きと発見を、地元の住民の方に伝えたい!農家と消費者をつなぐ役割になりたい!と、「野菜であって野菜でないような、匂いだったり色だったり、野菜が本来持っている味を知ってしまった」花田さんは、ご自身が八百屋さんになる決心をしたということです。

はじめはお店を構えるのではなく、生産者から消費者へ流通するための倉庫として店舗を探していたところ、えだきん商店街の空き店舗に出会い、「商店街にあるのならお店としてもやっていこう」と、開店を決めたそうです。。 はじめてみると、商店街近隣の土地柄もあって年配のお客様が多く、重いものを持って帰ることが困難な方や、体調のことや交通手段がないなどの理由で買い物に出ることさえも困難な方(買い物弱者)がたくさんいることを知ることになります。 そこではじめたのが、配達サービス。商品を自分で選んでもらって、それをお届けするということをやって、お客さんに喜んでもらっているそうです。「将来的には、昔ながらの御用聞き(家に出向いて、話をしながら注文を聞いて、商品を届ける)のようなことをやっていきたいです」。

花田さんは「移動マルシェ」というマンションや地域のイベントなどに出張する形式でも販売を行っています。これも地元のおいしい野菜を、地元の人に届けたい!という思いを込め、また地域の方が集まる場所を作ることはコミュニケーションの場になり、日々から近隣の方の顔を知っておくことは、地域の防災にもつながる手助けになるのでは、との思いもあるそうです。

また都筑区には農家が多いという地域の特色を、地域にすんでいる人にぜひ知ってもらいたいと、「おさんぽ農場」ということもなさっています。これは仲町台に集合した親子の参加者と畑まで歩いて行って、野菜を収穫し、センター北にあるJA中川のキッチンで料理したべてもらうというもの。 「畑での子どもさんの反応って、とても楽しいですよ。食に関わる人間として、子どもたちの食育にも関わっていきたいですね。家で料理する子どもさんが出てきたり、食に興味がわいて、将来の夢などのきっかけとかになれたら、こんなうれしいことはないですね」

個人商店だからこそできる「コミュニケーション」や「人と人をつなぐ」そんな役割を、野菜を通して担っていきたい。との花田さんの強く熱い思いは、希薄になりつつある現代の、人と人との温かいきずなをきっと呼び戻してくれるだろう、、お話をうかがいながら、そんな希望がみえる明るい気持ちになりました。

「とにかく、食べてみてください」と花田さん。 地元新鮮野菜のおいしさ、野菜本来の味を、花菜屋でぜひ味わってみてださいね。

横濱 花菜屋を紹介してくださった杉本周子さんのインタビューページはコチラ
>>ツヅキネーゼvol.19 杉本周子さん

花田さん野菜とお米入口と花田さん
野菜の陳列店内から入口をのぞむ地元産野菜接客中

◆◆ 連絡先 ◆◆

所在地: 〒224-0007 横浜市都筑区荏田南5-7-3 井上ビル
最寄駅: 東急田園都市線の江田駅からバスで荏田南下車、徒歩4分
グリーンラインふれあいの丘駅、センター南駅から徒歩12分
TEL: 045-532-9749
営業時間: 10:00~18:00
定休日: 日曜日
公式HP: http://www.yokohama-hanaya.net/

記載内容について

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