そこは、名前の通り、
資源ごみを[分けている]
ところだった。

現在、横浜市で回収されている
ビン・缶・ペットボトル・ガラスを
種類ごとに分別し
(ガラスは色分けする)
各リサイクル業者へ運べるように
小さく固めるのが仕事です。この「分けるためだけ」の施設に
年間4億以上の税金が!
Q1.なぜ最初から分けて回収しないの?
横浜市ではごみの収集場所が約53,000ヵ所と多く、一つ一つの面積が狭いため、回収の時点で分別収集する(ビンはビン・缶は缶などの)スペースが無い。
なので、まとめて回収してから選別センターで仕分けをし、業者に引き取ってもらうと言うシステムが出来上がったそうです。

Q2.収集量は?
ここに運ばれるのは、週に約250t処理できる量は200tなので、一日に処理しきれなかった物は鶴見区に運ばれるそうです。
しかしながら、回収率はまだ増える見込みだし、もちろんリサイクルの率は上げなければいけないので、効率の良い運営と場所の確保が必要だと思いました。

Q3.ペットボトルはあまっている?
リサイクル場にペットボトルが処理されないまま溢れている・・と言う話を聞いたことがある方もいると思いますが、以前は繊維が主だった再生品も委託先の帝人がペットボトルからペットボトルへの再生産を可能にしたため、沢山のペットボトルを回収しても効率よくまわせるそうです。しかし、あくまでもコストがかかる(引き取ってもらうのにお金を払っている→税金が使われている)ので、資源ゴミと言えども、減らしたいですね。

Q4.どんな環境なの?
想像はしていたけれどやはり、匂いは結構します。
プレスされた資源を見ると、当然だな・・と思いました。
洗われていない物はそのまま分別されていくので、大量になればいろんな液が混ざって汚いし、匂う。皆さんも想像してみて下さい。
作業する人は市民の資源への愛情の無さをひしひしと感じていることでしょう。

缶の場合
溶かして新たにアルミhttp://www.alumi-can.or.jp/やスチールに生まれ変わるので、異物の混入は大敵。吸殻が入っていると取り除けないので大迷惑。(油も同様、ふき取れない場合は燃えるごみへ。)液体が残っていても大丈夫ですが資源なのだから、一回すすいで出して、作業する人が気持ちよく出来る環境に協力していきたいものです。
ペットボトル
http://www.petbottle-rec.gr.jp/top.htm
回収率は上がっているも のの、プラスチックのラベルがついたままの物がほとんどなのにはビックリ。選別センターではプレスするだけなので、ここでは、AランクからDランクまであ る、回収レベルの最低の「D」。Dレベルは、もちろん引き取る値段多く払っている。いいかげんそれくらいはやろうよ!コンビニなど外のごみ箱に捨てる時も 実行しよう。
ビン(ガラス)
http://www.glassbottle.org/
茶色と透明のガラスはビンに再生産。
その他の色は舗装やブロック・敷石などの材料にと、再生産される種類が違うため、色分けされます。
機械である程度分けたあと、機械で識別されなかった破片などを手作業で分けていました。これがとっても大変な作業。
ベルトコンベアーで流れてくる小さなガラスを、つまんでどんどん分けなければいけないのだから、熟練を要します。誰でも出来るわけではない。一日1時間半の休憩のみで、約6時間半動きつづける手を見ると、腱鞘炎にならないかと、心配してしまいました。より分けられなかった最終的なガラスの破片や異物はクズとして埋め立てられます。(全体の約15%)
回収時のビニール袋
機械でカットした後、手作業で取り除かれます。石油で出来ているので、製鉄用の燃料にするため業者に引き取ってもらうそうです。(有料)このようにして一日中選 別は繰り返され、都筑区の資源は終わることなく分けられています。それを考えると、もっと効率の良いリサイクルへの道はないか、横浜市全体ではなく、区単 位での取り組みになっていけば、もっと柔軟に対応できるのでは?と思うのですが、これが現在の仕組みならば、せめて協力できることは確実に実行していき、 出来るだけ負担を少なくしていきたい!と思いました。結論→もっと市民が分別しようよ!

今回は大人5人にこども達8人での見学。想像以上にこどもは喜び(機械の音がかいじゅうみたいで怖かったと言う子もいたが^^)
私も、上から色分けされたガラスが降ってくるところにとても驚きました。見学は2人以上なら解説してくれますので、ぜひ現場を見に行ってください。

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