「I Loveつづき」では、車・自転車の利用者・歩行者それぞれに対して事故が多い地域を知らせ、
事故軽減につなげたいという思いから、2002年より交通マップ制作に取組んできました。
2003年からは、武蔵工業大学の協力を得ながら、デジタル版交通事故多発地帯マップ
制作しました。その後の交通事故状況がどのように変化しているのか、調査を続.けています。
つづきTraffic Project



平成15年から19年にかけて、東山田地区で
あんしん歩行エリア事業が実施されています。
それはどんな事業なのか?
武蔵工業大学環境情報学部・上野研究室の協力を得て、横浜市道路局、都筑土木事務所、山田小学校および東山田小学校PTAの方をお招きし、勉強会をしました。
<2月2日(水)武蔵工大グループワークルームにて>
横浜市道路局の牛島さんのお話より。
この事業は、国土交通省が、市街地の中で特に事故発生割合が高い地域(今回は東山田地区)を選定し、横浜市道路局が主体となって、歩行者や自転車が安心して利用できるよう対策をたてて実施するというもの。

都筑土木事務所の生島さんのお話によると、地元PTAとの勉強会はこれが初めて。それ以前は町内会やスクールゾーン協議会に関わりながら事業のPRをしていたとのことでした。
しかしながら、具体的な事故対策には至らず、地域の陳情の場になってしまいがちだったそうです。
「現場の情報収集に赴くことは現実には難しいので、この勉強会はとても貴重な場でした」とのこと。
もっと住民の声を吸い上げる機会を設ける必要性を感じているそうです。

山田小・東山田小PTAからは
「学校役員として毎年通学路の安全調査を行っており、今回の事業に度の程度かかわっていいのかが
わからない。NPOに行政との間をとりもってほしい」
「車に対してだけでなく、連れ去りやオヤジ狩りなどから歩行者の安全を守る活動はできないか?」
という意見が出ました。
それに対して、「I Loveつづき」からは、
「学校側の調査データを共有できるような関係を、行政と築きたい」
「自分たちの住む地域をよく知り、つながりを持つことで防犯意識を高めることができるのではないか」
と、なるべく行政を責めずに、できることから始めようという前向きな意見も出ました。


「あんしん歩行エリア」の事業そのものはとても良いことだし、もっと知られても良いはずだと思いました。
なのに、私たちも、この日話を聞くまでは事業のことをまったく知りませんでした。
行政も手探り状態のようで、苦悩している様子がうかがえました。行政と地元住民それぞれがもっとコミュニケーションを深める必要があると強く感じました。
なるべく地元住民の目線に沿った対策ができるように、私たちにできることは何か、考えさせられました。