ハーブセミナーのレポートを書きました。
ハーブ講座
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ハーブプロジェクトって?
前回の第一回ハーブ講座は、花壇や鉢植えでのハーブの植え方、育て方を中心に、その活用方法ということだったが、今回は、花壇のないところ、での、本当に自然の中で生息する山野草の手入れや都筑区での生息の状況について、日本の竹ファンクラブの平石さんにお話いただいた。
平石さんは都筑区に引越してくるまで、45年間植物にはまったく興味がなかったそう。たまたま都筑区に引越ししてきて、健康のためにウォーキングをはじめた。またそのころ、男性の退職後の生きる姿が社会問題になっており、平石さんなりに、将来地域でなにか生きがいをみつけたいと漠然と思っていた。ウォーキングしながら、季節折り折りの植物の変化に気づき、せっかく歩くなら、それらをついでに記録につけはじめたところ、それがおもしろくなり、図鑑で調べたりするうちに、どんどんはまっていったという。
ある春の日、烏山公園に黄色い花をみつけた。感動を覚えて、書店にいってすぐに調べた。キンランだった。キンランって都筑区ではめずらしいのだろうか? 、毎朝、早朝に家をでて、調査し、一度家にもどりシャワーを浴びてから、会社に通っていたというからすごい。休日も利用し、どんどん調査の範囲を伸ばしていった。都筑区内の19箇所の緑地(森)を全部回ったそう。わくわくしながら、調査しつづけたという。夏の緑地は蚊がいてたいへん。やまゆりの調査は、60数枚ある葉の枚数と、花の数を数える間に蚊にさされて、肩が真っ赤に晴れ上がったこともあった。
都筑区が終わると、今度は朝いちばんの電車に乗って、さらに青葉区、港北区。鶴見区などなど1年かがりで調査しました。それらの結果は、植生物のレッドデータブックとして、環境科学研究所に調査報告を届けたという。
\n\n手入れをしなくては大切な山野草がなくなる。このまま放置しておくと、山野草が住める環境の落葉樹林がすべて常緑樹林にかわってしまうという。山野草の生息する、落葉樹林はだんだん減っている。常緑樹林には山野草には適さず1年もあれば、すべて枯れてしまうのだ。これらのことを自然にまかせ、手入れをするかしないかについては、議論がある。現在は、山の斜面は、常緑樹林に、手入れしやすい平たい場所は落葉樹林にすると方法が一般的だ。
\n\n都筑区は、多摩Ⅱ面という40万年前の丘陵と、12万年前にできた下末吉台地でできている地形だ。それを踏まえてどんなものが多いのか調査していくと過去からの植生の特徴がわかる。そういう地形の歴史も知ることが大事だ。
山野草は、落葉樹林の下草刈りをすると、自然に出てくる。四季折々さまざまな種類の山野草が目を楽しませてくれる。早春のころのピンクのかわいい花、「ウグイスカグラ」。次にスミレ類。「タチツボスミレ」「アオイスミレ」「アカネスミレ」「ツボスミレ」。4月になると、シュンラン、キンラン、ギンラン、ササバギンラン。イカリソウ。ユリ科もたくさんある。ヒトリシズカ、フタリシズカも咲く。梅雨時の花は、ツユクサ、ドクダミ、オカトラノオ、ホタルブクロ・・・ETC。書ききれない。
平石さんのお話から・・・・・
\n\n花たちは、観察し、みてあげることが大事。ちゃんと見ていると生息する。植え替えしたり、勝手に動かして育てたりしてはいけない。下草刈りを丁寧にすることが大切。間違って大事な山野草をかってしまわないよう、知識をつけよう。それらの種は、何十年も土の中で出番を待っている。そして決して派手なお花ばかりではないが、ひそやかに奥ゆかしく、道端に生息し、私たちを楽しませてくれる。
本日のセミナーのようすは、8月までに動画で編集され、アップされます!お楽しみに!!
実はI Loveつづきと同じ部屋の中に事務所を持つ、竹ファンクラブ。竹ファンクラブは環境大臣に表彰された。
http://www.townnews.co.jp/0104/2010/06/24/55260.html

このような綿密な調査が基盤になり、今のしっかりした竹の活動になっているんだな~と感動を覚えた。竹ファンクラブは8月8日に「日本の竹ファンクラブ 創立10周年記念シンポジウム」を行う
日本の竹ファンクラブ 創立10周年記念シンポジウム