7月19日(木)18時半~20時半 @都筑区民活動センター
地域活動デビュー講座「夜版」マイ・サードプレイスをつくろう(報告)
トークゲスト:木村格 モデレーター:岩室晶子
参加者18名。終了後懇親会10名参加。


第一回目は、現役時代から地域のボランティア活動にかかわり、定年後都筑民家園でお仕事をしている、木村格さんに来ていただき、お話を伺いました。

<きっかけは公団当選、最初の活動は子どものミュージカルの裏方>
木村さんが都筑区に引っ越してきたのは、49才のとき。抽選で公団に当たったことで都筑区にやってきた、ということ。全くの偶然でした。お子さんが地元のミュージカルに出演することになり、その保護者ボランティアとして、ミュージカルの裏方のお手伝いをしたことが、最初の地域デビューでした。もともと美術系大学で勉強をしてきた木村さんは、裏方の大道具をつくったりする作業で大活躍。ミュージカルの裏方には、劇団四季の舞台関係者の方もいたりで、本格的なものとなり、とてもやりがいがありました。
学生時代にやりたかったことが、仕事以外の時間にできるようになり、平日は仕事、休日はミュージカルの裏方と切り替えがしっかりできたのもよかったんです、と木村さん。そこで知り合った地域の方たちとの出会いが、いまの木村さんを大きく動かしていきました。ヨコハマ都筑ミュージカル委員会から、都筑区民文化祭、都筑クラブ、などの活動にどんどん広がっていき、あっという間に運営にかかわるようになり、中心人物になっていきました。ほのぼの駅コンなど、コンサートの裏方などもするようなりました。しかし共通していえるのは、どれも「アート」「芸術」「文化」に係わることでした。学生のときからやりたかったことを「サードプレイス」でやれるようになり、二足のわらじで忙しくても楽しい日々を過ごしてきました。

<会社での経験が地域での活動の企画づくりに役立つ>
会社の仕事の中で、国のプロジェクトを受けたりした経験が、世の中の流れを把握し、行政の政策を頭にいれながら、ものごとを俯瞰する考え方が身につき、それが今も地域の活動に役立っています。プロジェクトやイベントを企画するときに、行政の方針をしっかり読んだり、地域にとってよりよく役立つようにと考えるようになりました。そしてなにかつまづくようなことがあったら、「なんのためにやっているのか?」といつも本来目的に立ち返ることで解決できるといいます。
そしてお仕事を引退する60才のとき、ちょうど都筑民家園がNPOを立ち上げることになり、NPO設立準備要員として誘われました。「自分は運がよかっただけです」と木村さん。都筑民家園という魅力的な場所でさらに、木村さんは、活き活きと活躍できるようになりました。横浜市歴史博物館なども含む、遺跡公園施設全体や地域をまきこんだアートイベントの企画では遺跡にはミスマッチのような現代アート展示やワークショップをアーティストと一緒に楽しんだり、流派を超えたお茶の先生方と地域の人たちを巻き込んでまち普請の助成金をとり、茶室をつくるプロジェクトなどを仕掛けてきました。

<地域活動長続きの秘訣?>
地域活動をしていると家族に負荷がかかったりすることがありませんか?と質問すると「うちは家内とは地域では別々の活動をしよう、とあえて干渉しないことにしています。家内も手作り品などアート的な活動はすきなのですが、彼女は布などのやわらかいものでなにか作るのが好きですが、私はどちらかというと木工など固いものを加工するのが好きで、ぜんぜん違います。でもお互いのやっていることを、うっすら(笑)認め合っていると思います」とのこと。

最近は、元気のよい40代くらいの方と多く知り合い、その人たちに自分のやってきたことがすこしでも役に立ってくれればと、思い、伝えられることは伝えていきたいと考えているそうです。
モデレーター岩室晶子感想)
いつもニコニコ穏やかな紳士、木村さんの知らなかった面をたくさん知ることができました。今回木村さんのバイオグラフィを出してください、とメールして数時間ですごく綿密なエクセルの表が出てきて、その仕事のはやさと正確さに驚きました。木村さんに「このことって知ってますか?」と尋ねたら、いつも調べてみました、とたくさんの書類やウエブ上のありかなどをしっかり調べて教えてくれるので、いつも感動していたのですが、今回お話を聞いて納得しました。サードプレイスが楽しくて、ボランティアで係わってきたことが実績となって、いまはそれが仕事になって多くの人の役にたち、頼られている。自然体でやってきたことなのでしょうが、すてきな人生だな〜と思います。
サードプレイスをつくろうという今回のタイトルにふさわしいお話が聞けました。

木村さんの活動に参加してみたい方はぜひ都筑民家園へ
http://tminkaen.org/

次回は、都筑ハーベストの佐々木さん。
そして終了後、次回とは別のジモティおすすめのお店にいきますよ~。