ヨーロッパアイルランドの街中には一日の仕事を終えた人が集い、お酒と料理と会話で盛り上がる「パブ」と呼ばれる酒場があります。パブでは時に店のテレビで地元のサッカーチームを応援する、といった楽しみもあります。仲間とワイワイ飲んで食べておしゃべりしながら過ごす、そんな酒場がセンター北にもありました。駅から徒歩3分。モザイクモールを過ぎて路地の角にあるおしゃれなパブです。
お天気がいいときには、扉や窓を開けて、解放感ある中で、くつろげます。
お店の一押しは、独特の風味を持つ「ギネス」「キルケニー」といった樽生ビール。最近では普通に手に入るようになってきた黒ビールですが、樽出しで飲むとクリーミーで味が深く感じられます。黒ビールが苦手な方には、国産ビールもあります。ワインがお好きな方は、ソムリエ資格を持った店長が選んだセレクションをいただくことができます。もちろん気軽に飲めるグラスワインもあります。
「お友達やご家族で楽しく過ごしてほしい」と言う店長の荻野さん。そのためにお酒だけでなく食事メニューにも気を配っています。
お酒のおともに、イギリスの定番の食べ物フィッシュアンドチップスやBBQフライドチキンなどは男性に人気です。お腹が減っていてしっかり食べたい方はパスタやピザが選べます。ピザは生地から手作りしています。
土日は午後3時から開店しています。そのためベビーカーをひいたご家族も来店するということです。休日も家族で楽しむことができる地元のパブがあるというのはうれしいこと。もちろん仕事帰りにおひとりでの来店も気軽に来店できるのが魅力です。この街に勤めている方々にとっても、帰りがけにちょっと寄って息を抜くことができるお店です。
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この街に店を出したのが2008年。
「新しい街でお店を開店したくて、センター北を選びました。お客様にもヨーロッパ出身の方が思ったより多いです」という店長の荻野さんは都筑区在住。「都筑区で暮らしているので、スタッフやお客様とのつながりができて、この街での一層の交流が深められたらうれしいです」気さくなその人柄がお店の雰囲気をつくっています。
センター北駅から徒歩5分、昼は定食屋、夜は居酒屋として、近辺の企業に勤めるサラリーマンや家族連れに人気の勝善。以前はとんかつ屋として看板を掲げていましたが、22年からは、店主の橋本さんが得意とする創作料理のメニューを増やし、お手ごろ感のある、気軽に入れるお店にリニューアルしました。店内には、ボトルキープされた焼酎の瓶がずらっと並んでいます。

現在お昼は、ライスのおかわり自由の「日替わりランチ」が3種類(A定食790円、B定食870円、C定食980円、うちB定食はとんかつ定食)。常連さんには付け合せのナポリタンも人気で、1日に1㎏のパスタを使って作っているとか。
夜は1本から注文できる串揚げをはじめ、三崎漁港直送の鮮魚や、懐石料理のメニューなど種類が豊富。お客さまの希望を聞いて取り寄せた、各地の日本酒も出しています。
もちろん、定番の「ロースかつ定食(1,050円)」や「上ロース定食(1,200円)」を求めて来る人も多く、家族が4人で食べても負担にならない価格が魅力です。
ひとりですべての料理を作っている店主の橋本さんに、お店のこだわりやこの地域のことをうかがってみました。

「この場所は、センター北の駅からも近く会社が多いので、平日はサラリーマンの方が多いですね。皆さんに週に何回も寄っていただきたいので、会社帰りに“ちょい飲み”できるように、串揚げも1本から注文できるようにしたり、メニューも定番以外に、その場でお客さまのいろいろな注文に応じて作っています。だから、和食から中華、洋食まで、裏メニューも多いですよ。1年に1000種類以上の料理を作っているかもしれません。材料さえあれば、なんでも作れますから」

「15歳の時から30年以上和食を作っていますが、まず添加物を使わないこと。塩やしょうゆなどの基本調味料以外は、すべて手作りしています。4種類のドレッシングやとんかつ用のソース、デミグラスソース、コンソメなど、すべて手作りなので、定休日の水曜の夜も、店は閉めているけど、ずっと店でソースをかき回しているので、実際は休みなし(笑)。でもそれが当たり前になっています。料理が好きなんですよね」

「小学校1年生から荏田に住んでいるので、この辺りは昔よく虫採りに来ていた場所です。
今のセンター北駅のあたりは山で、うちの店のあたりが頂上だったはず。パチンコ屋のサンコーさんや亀谷万年堂さんは比較的古いお店ですね。ずっとこの街を見てきましたが、とにかく落ち着いていて住みやすい。最近はお店が増えてきて便利です。一人で店をやっているので、銀行や郵便局に行く時間もあまりないのですが、ここなら徒歩だけですべて済みます。街が若いので、住んでいる方も若い子育て中のファミリーが多いですね」
長年この街で料理人をしてきたからこそ、この街の特徴を捉え、それに合わせた料理作り・店づくりをしていることが感じられました。勝善に行ったら、ぜひ“裏メニュー”も頼んでみたいですね。

国産の素材、無農薬・低農薬食材など、安全と安心にこだわった、パティスリー&ブーランジェリー・カフェ。レジオンがオープンしたのは、1997年。地下鉄は通っていたものの、まだ閑散としていたセンター北駅のそばにできたオープンカフェは、オシャレな外観が、瞬く間に人々の目を引きました。当時はまだ、オープンカフェという業態そのものがニュータウンでは珍しく、週末になると、お散歩がてら歩道際の席でくつろぐ人が集まり、その一角だけ、まるでパリの絵ハガキを見ているようでした。
オーナーの藤巻さんがお菓子作り、パン作りでいちばん大切にしていることは、できるだけ安心・安全な、国産の材料を使って作るということ。娘さんが小さいころにアレルギーだったことがきっかけとなり、基本の材料である小麦粉や砂糖、卵には特にこだわりを持つようになりました。卵は、動物性のえさを食べていない鳥の卵を使い、小麦粉は4年ほど前に知り合った、藤沢の契約農家から直接仕入れています。レモン・オレンジは小田原の先の片浦から、野菜も地産地消を目指しているそうです。
季節ごとに替わる生ケーキ、焼き菓子、パンは、今や約100種類。ナッツとキャラメルムースショコラ風味の「レジオン」をはじめ、オープン時からの定番「ミルシュー」や「フロマージュ キュイ」、カシスやフランボワーズを使ったルビーのように美しい「アルダン」等、どれもかわいいケーキばかり。もちろん、アレルギーの方のために、乳製品・卵・白砂糖不使用のお菓子もあります。また、ケーキのようにショーケースから選んで買うという方法の、国産小麦にこだわったパンも人気。かみしめると旨味が出てくる、しっかりとした口当たりの食事パンは、すべて天然酵母。クロワッサンなどは生イースト使っています。これらのケーキやパンは、併設のカフェでいただくことができ、ランチタイムにはサラダやスープのセットもあります。
オーナーの藤巻さんは、フランス菓子を学びたいと、東京で8年修業した後、ヨーロッパに渡りました。帰国後、小田原で8年ほど「ブリアン・アヴニール」という店を任されたあと、「でき上がった街ではなく、これから発展する街で洋菓子のお店を開きたい」と、この都筑区へ。当時ニュータウン内には店舗物件がたくさんあり、仲町台~センター南~センター北周辺をいろいろと探しましたが、駅に近く、歩道が広い角地である、この地が気に入って決めたそうです。オープン当時そばにあったのは、パチンコ屋のほか2~3軒ほど。お店の前からは、センター南の駅が見えていたと言います。
レジオンの店の前の歩道には四季折々の花が植えられ、お店のスタッフが手入れをしている姿をよく見かけます。それは、「この街の美しい環境を大切にしたい」と言う、藤巻さんの強い思いです。「住民が自ら街の環境を守ることは当然のこと」とも。
「だって、こんな良い街はないですよ。都内にも横浜にも近く、それでいて緑が多くて、しかもきちんと整備されている。贅沢すぎる環境なのですから」。
10年ほど前からは、お店の定休日に料理・ケーキ・パン・紅茶とお菓子・マクロビオテックなどの教室を始め、毎回盛況です。藤巻さんはよく、これらの教室に参加してくださる方や、いつもお店に買いに来るお子さんを連れたお客さまたちから、「どこのどんな材料を使っているか?」との質問を受けるそうです。また地震の後は、放射能のことを心配するお母さんからの質問がとても増えたとか。この街に住む方々の特徴として、「食に関してしっかりと考えている人が多い」ということを強く感じているそうです。そしてこれは、「この街の特徴なのかもしれませんね」と話してくださいました。
今や、センター北のイメージを象徴するかのようにオシャレな「レジオン」。現在は洋菓子とパンが中心ですが、今後はお客さまに安心して食べてもらえる、いろいろな食材を扱う店にしていくのが、藤巻さんの夢だそうです。パリには「Fauchon(フォション)」という食の総合店がありますが、そのような、野菜からフルーツ、調味料、惣菜まで、安心・安全な食材を置いている店。どんどん進化しているこの街なら、そんな素敵な夢も、きっとかないそうですね。
駅の改札横にあるケンタッキーフライドチキン センター北駅店。電車を利用する人みんなが知っている認知度の高さから、待ち合わせなどにもよく利用されます。2006年にオープンし現在に至るまで、きっとだれもが一度は利用していることでしょう。駅改札に入る前の左側にお店があります。
朝はモーニングのセットがあり、バーガーやホットドッグなど数種類の中から選ぶことができます。出勤前のビジネスマンにはうれしいサービスです。時間になったらサッと電車に乗れるのは駅中ならではの利点です。お昼は主婦や親子連れが、昼食やコーヒータイムといった休憩場所として利用しています。子ども向けのおもちゃの付いたセットメニューなどもあります。夜は22時までと遅くまで開いているので、帰宅前のビジネスマンやクラブ活動帰りの学生たちが立ち寄っていきます。
一番の人気はその味に多くのファンがいるフライドチキンですが、骨なしのクリスピーやナゲットなどは子どもにも食べやすい手軽な一品です。大人にはコクのあるコーヒーが美味しくいただけます。
「改札のそばに立地しているのでお客様にはとても便利です。どんな年代の方にも、来て満足していただけるお店を目指しています」と店長。
年中無休、朝7時から夜10時まで開店している当店を、30名近くのスタッフさんが支えています。働いている方の多くは都筑区在住です。テキパキとしたスタッフの皆さんが活気をつくりだしているお店です。ファーストフード店としてセンター北商業振興会のメンバーに加盟しているのは、こちらのお店が唯一です。
「今まで様々な地域の店舗を見てきました。一言でいえばセンター北の街の人はとてもおしゃれで上品だと思います。それと子どもが多い。お店にも小さなお子様連れで来店される方が多いです。家でのご家族の団らんやご近所のお友達同士でパーティーをするときに、是非ご利用いただきたいですね。公園も多いのでテイクアウトしていただいてピクニックするなど、気候のいい時期にはとてもいいと思います。」
駅から徒歩5分のビルの1階にあり、気候の良い時はテラス席が特等席というイタリアンレストランです。入り口にあるハーブの植え込みが香りで出迎えてくれます。テラス席は愛犬と一緒にお食事もできるため、お散歩の途中に食事をしていく方もいます。
当店は40年の歴史を持つ自由が丘本店のピザハウスモッコの系列店で、ピザやパスタをはじめとしたイタリアの家庭の味を味わうことができます。注文を受けてからピザの生地をのばし、パスタをゆで始めるという「出来たての美味しさ」を提供することをモットーにしています。
毎週メニューが変わるというランチは、パスタ、サラダ、スープ、コーヒーorウーロン茶がついて998円とお得です。それにケーキがつくと1,470円。手頃な値段でお腹いっぱいになるので、主婦やママ友達の集まり、近所にお勤めのオフィスの女性たちにも人気です。
「モッコのピザはイタリアのお母さんのピザ。家庭料理だから旬の食材を上にのせて食べてもらいたい」という店主の小林さん。サクッとしたパイ生地の食感はあとをひきます。本店で40年以上前から提供するモッコのピザの作り方をここでも守っているそうです。
お客様の「こんなもの食べたい」という声に対応していたら、いつの間にかメニュー数が膨れ上がってしまいました。ソースや食材の組み合わせによって味は限りなく広がります。それぞれの味にファンがついていて、この街から越していったお客様もその味を求めてよく訪れるそうです。
ホールを担当する奥さまは「お客様には出来たてを食べてもらいたい。だから一度にお客様がきてしまうと待ってもらわなくちゃいけない時もあるけれど、ぜひゆっくり味わってほしい」と話してくれました。
いつも購入している地元の野菜農家さんから勧められて、横浜市が地産地消に積極的に取り組む店を紹介する「よこはま地産地消サポート店」に登録しました。
「直売所や地元の農家さんから購入した旬の材料を使ってメニューを提供してきましたが、実は昨年『月ごとにこんな野菜を使ってメニューを作った』という食材リストを書いて渡してあるんですよ」農家が店で出すメニューを参考にして野菜づくりの栽培計画に活かし、当店は新鮮なものを安定供給してもらいお客様にお出しする、まさに二人三脚の取り組みを進めようとしています。
安心できる地元の食材を使って料理を出し、ドレッシングやタバスコ、アンチョビ、ゆずこしょうといった調味品も手作りするというこだわりようです。
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2000年から営業し、センター北駅前の街並みが出来上がってゆく10数年間の発展を、間近で見ながら営業を続けてきました。お客様や生産者といった様々な人との出会いを通して、小林さんご夫婦はこれからもその歩みを続けていきたいと思っています。

※隣の晩御飯(Moccoのまかない)
http://www.city-yokohama-tsuzuki.net/station/bangohan/mocco.html