今回ご紹介するツヅキネーゼは、メナードのエステセラピストとして11年の実績をお持ちで、サロンを開業し今冬で2年目になるという井手佐智子さん。
井手さんは、生まれも育ちも、そして現在のお住まいもずっと都筑区という生粋の地元の方です。都筑区が開発される前の楽しいお話や、今の都筑区になって感じること、そしてメナードのお仕事を始めたきっかけや、これからの目標などを伺ってきました。

●お世話になったこの地域に貢献したい

早渕川をすぐに見下ろせる、川沿いにあるサロンの入り口を開けると、「暑かったでしょう？わざわざお越しいただいて、ありがとうございます」と、明るく元気な声で、迎えてくださる井手さん。白を基調とした店内のとても清潔で明るい雰囲気が、さらにさわやかなで落ち着いた気持ちにさせてくれます。

さっそく開発前だったころの都筑区のことをお尋ねすると「本当に自然が豊かで、空気もいいし、遊ぶところもたくさんあったんですよ～。友達と秘密基地を作ったりして本当に楽しい子ども時代でした。」
では、昔に比べると今の都筑区をどうお感じですか？と尋ねると「開発によって、自然は昔に比べたら少なくはなったけど、今の都筑も大好きです。多くの人が住むようになって、いろいろな方と出会えるようになりました。いろいろな考えの人が入ってくるというのは、まちに活気が出ますよね。」
開発によって失われたものもあるけれど、新しい風がまちに入ってくることを、心から歓迎できる井手さんの潔さに、このまちの新しい住民の記者もうれしくなりました。

「ただ、本当にこの地域に育ててもらって、お世話になったという気持ちが強くあるので、地域に貢献したいな。という思いはありますね。」そんな思いから、現在、民生委員をしているという井手さん。主任児童委員という専門の立場で、主に子どものことを中心に、区役所と一般の方の橋渡しや、小学校・中学校の行事に参加したり、見守り活動や相談を受けたりすることが、主な活動内容だそうです。サロンも経営しながら民生委員の活動と、日々お忙しく活躍されています。

●エステの仕事を始めたきっかけ

では、エステのお仕事を始めるようになったきっかけは何だったのでしょう。
「自分がやるなんて、思ってもみなかったんですよ～(笑)。お友達のお友達がサロンを始めるようになって、子どもも連れてきていいよと言ってくれたので、当時まだ小さかった子どもを連れて通いだすうちに、話の流れで『一緒にやりませんか。』と声をかけてもらい、練習するようになったんです。」と、なりたい！と思って夢を持っていらっしゃったのかと思いきや、意外なお答えでした。
「だから、私思うんです。自分が適していると思うものは、意外と違うものだったり、その反対だったりすることって、あるんだなと。だから、自分が不得意だと思うことをやってみるのもいいし、とにかく何でもやってみないとわからない。
ただ始める以上は、『石の上にも3年』という言葉があるように、とりあえず3年は続けてみて、それで違うと思えばやめればいいと思って始めました。
実際やっていると、奥が深いしまだまだだと思っているので、今は本当にやってよかったと思っています」
ご家族の協力も始めのころは全然なかったので大変だったということですが、今は高校生の息子さんも積極的に手伝ってくれるそうです。
生き生きとお仕事に輝く井手さんを見て、ご家族もきっと意識が変わっていったのでしょうね。

●「継続は力なり」13年欠かさないラジオ体操

井手さんには、13年間かかさず続いているものがあるそうです。それは「ラジオ体操！(今はテレビ体操)」
始めたきっかけは、子どもさんが小学校に上がった時、ラジオ体操のカードを学校からもらってきたのだけれど、地域でやっている場所がなかったので、「じゃあ、自分がやろう」と近所の子どもさんも集めて、家の前でやりだしたそうです。
二人のお子さんが小学生だった9年間の夏休み以外にも毎日やり続け、子どもさんが小学校を卒業した今でも、ずっと続いているそうです。「継続は力なり」という言葉が自然と頭に浮かびます。

●井手さんおすすめのスポット

そんな井手さんに、都筑区でお気に入りのスポットをお尋ねすると、「一番は、何と言っても正覚寺です。紫陽花や花菖蒲が有名だけれど、私はここの桜が大好きなんです。またホタルブクロが咲いていたり、沢カニもいるんですよ～。水がきれいな証拠なんですね。」
>>正覚寺の紹介ページはコチラ

「それとセンター南駅近くにある『イケダ』というケーキ屋さん。美味しいので、よく買うんですけど、四角いケーキでプチバースデーとして使えそうな大きさのケーキがあるんです。このケーキが特にお気に入りです。」
>>パティスリーイケダの紹介ページはコチラ

●幅を広げて、いろいろなことに飛び込んでみる

今のお仕事を70歳まで続けるのが目標という井手さん。「その先は、またその時になって、考えればいい。とりあえず前にとことこ歩いていると、夢は後からついてくるものです」
夢は、最初に持つものではないのですか？と我が子に夢を持つことを求めている記者の質問に、「特に子どもに対しても思うのですが、小さいうちから夢とかを決めさせてしまうと、選択幅を狭めてしまうと思うんです。子どもって可能性をいっぱい秘めているんですよ。とりあえず幅を広げて、いろいろなことに飛び込んでみて、そしてある程度続けてみる。それが自分に合うか合わないかは、それから決めてもいいんじゃないかな。」
そんな柔軟な発想でも良いんだと、目からうろこの出る思いでした。

実際のエステを、記者も体験で行っていただきました。あまりの気持ちよさと、自分のためにやってもらっているという贅沢感に包まれ、幸福な気分にしばし浸りました。

柔軟かつ続ける強さを持つ井手さんの魅力と、エステセラピストとしての技術は、これからも多くの女性を、外面からも内面からも、きっと美しくしてくれることでしょう。