ツヅキネーゼ Vol.15: 小栗ショウコさん

自分らしいスタイルで横浜・都筑の生活を楽しむ素敵な女性~ツヅキネーゼ【vol.15 あっとほーむ 小栗ショウコさん】
自分らしいスタイルで横浜・都筑の生活を楽しむ素敵な女性~ツヅキネーゼ【vol.15 あっとほーむ 小栗ショウコさん】

今回ご紹介するツヅキネーゼ小栗ショウコさんは、中川の一軒家で学童・夜間保育を行う「あっとほーむ」を運営されている女性です。

●社会への憤りが原動力

短大で、幼稚園・保育園の先生になる資格を取得されたのですが、総合職として一般企業に入社して営業をなさっていて、こどもの保育にずっとかかわってきたわけではないそうです。
「私が就職したのは、男女雇用機会均等法が施行されて間もないころで、男女の隔てなく働きたいという思いで、会社に入社しました。ところが、上司からは結婚したらやめることが前提のような話し方をされたり、男性ではありえない、一般職の女性と同様の仕事をしたうえで、総合職としての仕事がやっとさせてもらえたりと、がんばりたいのに頭打ちにあう現実が、その頃の会社にはありました。結婚して都筑区に移り住み、それに伴って転勤させてもらい、それでも2年は頑張って続けましたが、会社や世の中に憤りを感じ、『このまま会社にいても、もうだめだ』と思い、退職しました。」

小栗さんと同世代の記者には、当時の小栗さんの置かれた状況やその時感じた気持ちが、痛いほど分かりました。ばりばりやろうと思っていただけに、理想と現実とのギャップに苦しまれたことと思います。
でも、そのような会社での体験がなぜ「あっとほーむ」につながっていったのでしょう。
「実際仕事を辞めて、これから何をしていこうと考えました。もし、あのまま会社に勤めていて子どもができたとしたら、特に時間的なことで続けられないだろうな。そのことで困る人は世の中に他にもきっといるだろう。そして、自分自身も、これからもずっと働き続けたい。と考えたときに、自分の持っている資格も活かせて、働きたい女性を助けられるには、夜間保育をはじめるのはどうだろう」と思い立ったのが、始めるきっかけへとつながっていたとのことです。
ご自身が憤ったことに対して、そのことでこれから困る人の力になりたい!と思えた小栗さんの原動力のすごさに、とても感服しました。

●『がんばらない』で、やりたいことをやっていく

自分らしいスタイルで横浜・都筑の生活を楽しむ素敵な女性~ツヅキネーゼ【vol.15 あっとほーむの台所 小栗ショウコさん】「今の世の中は、小栗さんが働いていたころとは変わったとお感じですか?それなら、また企業でお勤めしたいと思いますか?」と質問しました。
「ずいぶん、女性の働きやすい世の中には変わったと思います。ただ、看護師やキャビンアテンダントのように、夜間の勤務もある専門職のような方が、子育て期間中だからと言って、一時期現場を離れないといけないようなことは、本当にもったいないと思うんです。女性はパワーがあるし能力もあるのに、子育てなどの理由で、それが発揮できない世の中は、さみしいのではないかと。そんな方のお役に立てればと思うし、何より、今の仕事はとても楽しくて、好きなことをやっているとすごく感じているんですよ」
優しい微笑みで、語ってくださる小栗さん。とても穏やかな感じで、かつてばりばりと営業をされていた姿が想像つきません。

「確かに昔は、目吊り上げて、がんばって仕事していました(笑)。でも今の仕事始める時に、『がんばらない』でやっていこう。と思ったんです。がんばると、やりたくないこともやらなくてはいけなくなるし、自分自身が疲れてしまいます。自分がやりたいと思ってやっていることは、うまくいかないときでも、人のせいにしたり環境のせいにしたりしないでしょう?やりたくないことをやって、何かのせいにしてぐちったりするのは、時間がもったいない。それなら、自分が楽しいと思える、やりたいことだけをやっていきたいと思っています。」

10年ほど前にお母様を亡くされた小栗さん。『人生には必ず終わりがやってきて、生きている時間というのは、意外と短いものだから、自分がやりたいことをやっていこう』と、心に決めたとおっしゃっています。お母様が教えてくださった、とても大事なことなのでしょうね。

●気持ちを共有しながら成長を見ていけるあっとほーむ

「毎日が楽しい」とおっしゃるのは、あっとほーむに来る子どもたちとの接触があってこそ。「子どもは日々予期せぬことをやってくれたり、楽しかったことを話してくれたり、またつらいことがあった時は、気持ちを感じとることができます。また皆でそれを共有できるのが、あっとほーむの特徴です。あっとほーむに通えるのは小学生までなのですが、中学生になっても気軽に立ち寄ってくれる子がいたりして、成長を見ていけるのが、とても楽しいです。」
あっとほーむがお休みの土曜の朝に「ただいま」とやってくるお子さんもいるくらい(笑)、子ども達にとってあっとほーむは、安らげる、大家族のような素敵な空間になっているのでしょう。

自分らしいスタイルで横浜・都筑の生活を楽しむ素敵な女性~ツヅキネーゼ【vol.15 あっとほーむの玄関 小栗ショウコさん】自分らしいスタイルで横浜・都筑の生活を楽しむ素敵な女性~ツヅキネーゼ【vol.15 あっとほーむに来る子どもたち 小栗ショウコさん】

●小栗さんおすすめのお店

POLA THE BEAUTY 港北ニュータウン中川店そんな小栗さんお勧めのお店は、肌診断をやって、自分に合った基礎化粧を選んでもらってからは、お肌の調子がとても良くなったというポーラ代理店「POLA THE BEAUTY 港北ニュータウン中川店」。

>>POLA THE BEAUTY 港北ニュータウン中川店の紹介ページはコチラ

スポーツ施設パレット中川に10月にオープンした「ほっとカフェ」。 この「ほっとカフェ」には、初動から運営に深く関わってきたという小栗さん。 今まで地域活動はほとんどしていなかったそうなのですが、地域をもっと良くしていこうと熱い思いを持った方と接する機会を持ち、あっとほーむだけでは学べないことを、地域活動によってたくさん学ばせていただいたとおっしゃっていました。

>>ほっとカフェの紹介ページはコチラ

●働く女性への応援を全国に広げていきたい

自分らしいスタイルで横浜・都筑の生活を楽しむ素敵な女性~ツヅキネーゼ【vol.15 あっとほーむ 小栗ショウコさん】「ほんの少しの、働くお母さんを助けるためでもいい」との思いで始めたあっとほーむ。それを今女性がやりたいことを続けられる世の中になっていくように、日本中にあっとほーむのようなところができることを夢に、全国に広がっていくような活動もなさっているそうです。会社勤めだった小栗さんのご主人が、今は主にそちらの活動に積極的に関わって、ご夫婦で働く女性を応援する施設や人が増えていくことを望んでいらっしゃるとのことでした。

子どもを育てながら働き続ける女性の応援団であり、子どもが大好きで、子どもの成長を暖かい目で見守り続ける肝っ玉母さんのような存在。そして何よりご自身が働き続けることを心の底から楽しむ、輝く女性の小栗さん。
これからもにこやかな笑顔で、働く女性と未来ある子ども達を、優しく包んでいってくれることと確信したツヅキネーゼでした。

◆◆ 連絡先 ◆◆
NPO法人あっとほーむ
>>HPはこちら
住所: 〒224-0015 神奈川県横浜市都筑区牛久保西3-2-7
電話番号: 045-911-9502 (平日12:00~21:00)
オープン時間: 平日13:00~21:00
記載内容について

この記事の内容は、取材した当時のものです。
記載されているお店や会社、施設などの情報は、現在とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。