今回のツヅキネーゼは、ダンススタジオで、ダンスとクラシックバレエのインストラクターをしていらっしゃる河合彩香さん。
3歳からクラシックバレエとピアノを始め、18歳の大学受験前までずっと習っていた経歴をお持ちです。そんなに長く続けていたのは、きっとどちらも好きだったからだろうと思いきや、「どちらもいやいや続けていたんですよ~」と意外なお答がかえってきました。
そもそも河合さんのお母様は、現在CYGNETを主宰されている白鳥和美さん。
ご結婚前まではタレントとしてテレビなどでご活躍されていた方です。そのお母様に半ば強制的に2つの習い事を始めさせられ、やめることは許されず、どちらかというと、親に高いレッスン料を払ってもらっているので、続けなければ。。という義務感で、続けてきたそうです。
でも、いやいや続けていたのでは、そう続かないものですよ? とわが子をあてはめ、質問をぶつけてみると「子どもさんは、たとえば発表会が12月にあった ら、3, 4月はやめたいー。というのです。日々の練習はとても地味なものですから。でも発表会や試合などの大舞台を経験すると、続けてて良かったと思い、その達成感が自信につながっていくのです」 ご自身の経験に基づく言葉には、とても納得させられます。
劣等生だったからできること…
では、そんなにきらいだったバレエなどで、インストラクターをお仕事にしようというお気持ちになったのは、なぜでしょう。
それは大学3年で就職活動をしている時、自分が何をしている瞬間が一番幸せを感じているかを考えたら「CYGNETの子供たちと一緒に笑い合っている時だ!」と強く思ったからだそうです。
もともと小学校の先生になりたかったという河合さん。 相手がわからないことを、相手の目線に立って、教えてあげられることに魅力を感じていました。 それには、河合さんの小さいころからの体験が深く影響しています。
習っていたバレエ教室は、とても厳しい指導をする教室で、上手になれない自分にいつも劣等感を感じていたそうです。「プロのバレリーナである先生には、なんでできないかが理解してもらえない。 たとえば、バレエで膝が内側に入るのは、入らない人にはわからないのです。
でも膝が入ってしまう、劣等生だった私だからこそ、なんで入るのか劣等生の気持ちが分かり、どうすれば直せるかがアドバイスできると思ったのです。」
すべてが順調にきたわけでなく、劣等感や厳しいレッスンに耐えてきたからこそ今があり、できないということを経験してきた自分だからこそ、相手の立場に立った教え方ができるのではないかと強く感じて、インストラクターの道を選んだそうです。
若者を育ててくれるまち…
そんな河合さんに都筑区のいいところをお尋ねすると、「若者を育てようとする方が多いこと」
そのお答は「場所」とかではなく「人」に関することでした。 CYGNETは地域のお祭りに参加することが多いのですが、主宰や演出、出演などでお祭りを主導する年長者が、地域のため、そして若者のために町を作り上げようと活躍されてることが、とても素敵でありがたいなと感じるそうです。 そして皆さん生き生きとされていて、都筑区にはそのような方が特に多いと感じているとのことでした。
きっとその年長者が年少者を育てていく意識は、自然と河合さんそしてCYGNETの子どもたちにも引き継がれている気がします。
CYGNETの魅力をお聞きしたとき「CYGNETの 子どもたちは、上の子が下の子の面倒をみる意識が強いんですよ。 それは、大きな舞台があるとき、一人でも多く同じ舞台に立って、良いものを作り上げていきたいと、みんなが仲間を思いやっているからなのですよ」とお話してくださいました。
それはまさしく都筑区の年長者の姿勢が、河合さんたちからCYGNETの子どもたちに、脈々とうけつがれているものでしょう。
河合さんが、多くの大人たちに育てられ、そしてまた次の子供たちを育てていく。 都筑区、そしてCYGNETには、素敵な縦のつながりが継承されているのですね。
河合彩香さんおすすめのお店二軒。
河合さんお薦めのお店は、いっぱいあるそうなのですが、あえてCYGNET近隣の、本当によく通っているというレストランを2軒紹介してくださいました。
一軒目は「カパンナ」。 イタリアンのお店でランチに行くことが多いそうですが、特にこちらのお店の『めんたいこのピザ』が大のお気に入り。そして「店員のお姉さんたちが、みんないい人で大好き。」だそうです。
もう一軒は「ZONA」。 カパンナが昼なら、「ZONA」は夜によく行くお店。多国籍料理のお店で、内装がとにかくお洒落。そして、なによりも店員さんが感じがよい(そして、皆さんかっこいい)ところがいいそうですよ。 お薦めの2軒も含めて、河合さんいわく「食べ物を出すお店は、店員さんが素敵だとそのお店のお料理はおいしいですよね」
胸に太陽をあててごらん♪
お話の中で、「バレエを習うと、柔軟性や所作、姿勢、歩き方など、日々の美しさにつながることが多いですよ。」とお聞きしたので、姿勢に気をつけるようになる方法をお尋ねしたら、「私はいつも子どもたちに『胸に太陽をあててごらん』と話すのです。 すると、うつむきがちだった子も、まず顎があがって、自然と胸もはるようになるんですよ。」と話してくださいました。
確かに!「姿勢が悪いよ」とストレートに注意するよりイメージも湧いて、姿勢も直り、何より胸にお日様が当たる頭でのイメージは、心まで暖かくしてくれます。 河合彩香さん。 ご自身のこと、「B型で自己中心なんですよー」と謙遜されていましたが、「CYGNETを、子どもたちの家以外に、もう一つの暖かい場所にしたい」と思っていらっしゃる、人が大好きで優しさにあふれた、とても魅力あるツヅキネーゼでした。
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