発酵カフェ ハタケト [閉店]

自分らしいスタイルで横浜・都筑の生活を楽しむ素敵な女性~ツヅキネーゼ【vol.24 長友美由紀さん おすすめのお店 発酵カフェ ハタケト】取材に伺ったのはお盆のころで近隣のお店はお休みが多い中、店内はお客さんで賑わっています。
お話をうかがう前にランチ3品を注文。店主入海さんが「このなすなどは、ハーベストさんの野菜なんですよ」と、忙しい合間を縫ってお話してくださいました。

ハンバーガーに入っていた、テンペと言われるお肉のような豆腐のような、不思議なしかし優しい食感の食材。お店で主に使われるこの素材は、いったい何でしょう。「テンペというのは、大豆の発酵食品です。豆を菌で発酵するという意味では納豆と同じなのですが、納豆は匂いに癖がありますが、テンペは匂いもなく癖もないので、簡単に調理できバリエーションに富むのが特徴です。」

では、あまり聞きなじみのない方も多いかもしれない「テンぺ」を扱うお店を、なぜ入海さんははじめたのでしょう。
「僕はもともと明治大学の農学部出身で、農業や食に関する事で何かしらの形で社会に貢献したいと思っていました。就職活動の時期になって、農に関する仕事を探したのだけれどうまく行かず、違う業界に就職しました。しかしその企業が2年で倒産。どうしようかと思っていた時、明治大学の先生でテンペを研究されていた方がいて、当時、大学の研究成果を産業に結び付ける『産学連携』という考えが流行っていて、テンペを産業化できる人がいないかを探していました。そこで手を挙げたのが僕でした。当時お金もなかったのですが、先生方や友人などが援助してくださって、自宅にテンペ専門の販売会社「株式会社テンペストフーズ」を立ち上げたのが、はじまりでした。テンペを持ってスーパーなどに営業に行くのですが、一時的には置いてくれてもそのうち棚から姿を消す、そんなことが多く、テンペの魅力をもっと発信していきたい。体に良いテンペも含めた発酵食品を、もっと人々に食べてもらいたい』と発酵カフェとしてオープンしたのが、このお店です。」

食後にテンペ入りのアイスクリームをいただいたのですが、ナッツみたいな口当たりです。
このようにテンペは、主菜としても、デザートにもいろいろな形で幅広く使え、しかも近隣総合病院の医師からもお墨付きで科学的にも根拠のある体に良い食材なのです。

ハタケトでは、発酵食品はもちろん、素材もすべてではないけれど、なるべく農薬や化学肥料を使わない野菜を使うことを心がけています。でも、ガチガチに健康食品にこだわるお店ではなく、いろいろなものが混じっている『雑多感』を大事にしたいとおっしゃる入海さんです。
「本来、有機農法というのは、農薬を使わないとかいう考えではなく、いろいろな微生物をはじめ生物が共存する中で栽培するやり方だと私は考えています。農薬や化学肥料を使わないとかいうのは手段の一つであって有機農法の一番大切なところでは決してないと思います。現代農法は土壌に微生物が住めないような環境を作ってしまうやり方で、効率重視で植物を機械みたいに扱っているように感じます。植物を機械のように扱うとそれを食べて育つ豚や牛も同じように育てるでしょう。そのような考えがいきすぎれば、まわりめぐって人間も機械のように扱われてしまうと考えています。いろいろな微生物がいる中で育っていく雑多感なのが本来の生育だと思うのです。ただ、スーパーで売られている野菜が危険か?といったら私はそんな事はまったくないと思いますし、農家の人が愛情をこめて育てたものですし、スーパーの野菜もハタケトで使っています。食品にやたらめったら入れられている添加物の方がよっぽど問題だと思います。ですからハタケトでは無添加・無化学調味料を強調しています。使う調味料も添加物の入っていないものを使っています。」さすが農学部ご出身なので、食べ物に関する根本的な考え方がしっかりしていらっしゃるのが伝わってきます。
「でも、決して堅苦しくなく、そんなコンセプトを軽く紹介していけるようなお店になれればいいな。と思っています。」
発酵カフェ ハタケトでは、ランチからカフェ、そして夜の食事とお酒まで、いろいろなシーンに対応して営業しています。

記者が取材中、はじめて来店したというお客さんと入海さんの間でも、素敵なコーヒーの点て方で自然に会話が弾み、居心地の良い空間のお店です。
そして常連のお客さんはテンペは便秘解消に良いらしいのですが、お店に通って食べていると、本当にお通じが快調になりましたよ」と、耳寄りな情報をお話してくださいました。

まだ食したことない方は、「百聞は一見にしかず。テンペとは何ぞや。」と気軽な気持ちでハタケトさんに訪れてみてください。
おいしくてしかもヘルシー、そんな料理やデザートなどが、待っていますよ。

発酵カフェ ハタケトを紹介してくださった長友美由紀さんのインタビューページはコチラ
>>ツヅキネーゼvol.24 長友美由紀さん

店内テンペバーガー店主入海さん
店内コーヒーランチ(肉)お店外観

◆◆ 連絡先 ◆◆

所在地:横浜市都筑区茅ヶ崎中央43-16 センター南ミレナリオビル1F
最寄駅:横浜市営地下鉄ブルーライン、グリーンライン センター南駅
電話番号:045-532-3706
営業時間:平日11:30~21:00、土・祝日12:00~21:00
定休日:日曜

発酵カフェ ハタケトのHPはこちら
http://tsuzukiku.com/hataketo/

Facebookページ
https://www.facebook.com/cafe.hataketo

記載内容について

この記事の内容は、取材した当時のものです。
記載されているお店や会社、施設などの情報は、現在とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。