スケートボードショップ 5nuts

ノースポートモールの西側の道を挟んだ通りに、木目調で落ち着いた雰囲気のお店があります。そこが「5nuts」。表からは、スケートボードのお店とは気付きにくいけれど、店内に入ると、お洒落で素敵なボードが並んでいる正面に、ひげをたくして、帽子をかぶった優しげなまなざしの店長・中村さんが、笑顔で迎えてくださいました。

記者自身、スケートボード少しだけチャレンジしたことありますが、自分のバランス感覚のなさに愕然とするくらい乗りこなせず、すぐにあきらめてしまった経験があります。

まず、スケートボードの魅力とは何か? またお店のホームページには「スケートボードでめぐりあう感覚がある」と書かれていたので、乗りこなせなかった記者が味わったことのない、その「感覚」とはどんなものかを、伺ってみました。

スケートボードを持ってまちを歩いているだけで、声をかけられたり、人と交流することができるんです。それは外国などに行っても同じで、ある意味文化ですね。また、たとえば何気ない坂道が、スケートボードでなら、どう滑るのが楽しいだろう。 と遊び場に見えてくるように、ちょっとした事からでも、想像が広がるんですよ。」と中村さん。
なんておもしろい感覚なのでしょう! 町が違った風に見えてくるなんて。。

「またスケートボードは、本来生活の中に溶け込んでいる『遊び』で、自転車に乗ったりするのと同じようにライフスタイルなんです。老若男女問わず楽しんでほしいし、またスポーツの競技などのようにではなく、自由に遊ぶことを楽しむということを発信していければ…と思っています。」 大人になって、本当に『遊び』を楽しんでいる人って、どれくらいいるだろうか? 記者自身がどきっとさせられました。

「ただ、スケートボードは音がうるさくて、危ないということで、僕が始めたころはまちの理解も得にくかったし、本当にやることができる場所が少なかったです。」

確かに…記者もスケートボードに乗っている若者を見て、「あんな技術よくできるなあ」と感心する一方、「ここはスケートボードやってもいい場所なのかなあ?」と素朴に思う時がありました。そのことを中村さんに尋ねてみると、「スケートボードは 自動車にも軽車両にも当たらない、分類としては遊具の一部の扱いとも言えたり、ベビーカーと同様ともいえたりする法律上はあいまいな存在のようです。ですので、その使用に関しては、家の前の道路でボール遊びや、ローラースケート、縄跳びなどで子供達があそぶのと同じで、人が通ったり車が来たらいったんやめるということです。年長者が若い少年や子供達にそういったモラルや礼儀、作法などを、共にすごす時間のなかで教え伝えられるところも、スケートボードのすばらしい所の一つだと思います。」

そんな話を聞いているとき、小学生くらいの男の子数人がお店に入ることもなく、店先に置いてあったボードを持って、ふらっと行ってしまいました。「今の子たちは??」と中村さんに問いかけると「お店に自分のボードを置いているんです。今から遊んでくるんでしょう」 ボーダーの方の拠点のようなお店です。

最近は小学生の間でもスケートボードが流行っているように、スケートボードをやる人が増えてきていて、日産スタジアム内や東名高速青葉インター近くの谷本公園にも、スケートボード専用のコートができたそうです。
その谷本公園では、月1回くらいのペースで、スケートボードの初歩的な乗り方などを、経験豊富な講師の方が無料で!教えてくれているそうです。それは、「遊びとして、スケートボードのさらなる魅力に気付いてほしい一心から」とのこと。。中村さんはじめ、スタッフの方が本当に心からスケートボードで遊ぶことを楽しんでいて、そのことを多くの人にも伝えたい。というお気持ちからできることなのでしょうね。

今回のツヅキネーゼ・鈴木さんが、是非紹介してほしいとありました「若者たちがスケートボードでプッシュしながらまちのゴミ拾い」をしているとのこと。これは5nutsが企画し、ボランティアを募って行っているそうなのですが、始めるようになったきっかけを中村さんに尋ねると、「いつもまちで遊んでいるので、何かまちにお返しできることはないか?」とまちへの感謝の気持ちで、イベント的に始めたそうです。参加者を募って各シーズンごとに1回くらいのペースでセンター北を中心にやっているのですが、それが習慣となり、日常的にやっている若者も多くいるそうです。スケートボードで遊びながら、目にしたゴミをさりげなく拾う若者。。本人たちは当たり前になってやってくれていることかもしれないけれど、なんとも素敵なかっこいいお話ですね。。。

店内には、スケートボードの他にも、ボードファッションを演出する素敵な服・靴がディスプレイされています。Tシャツを見せてもらっていると、「それ、僕が染めんたんです」と中村さん。 「ファッションも『こうすれば何か違うもの、新しいものになるんじゃないか?』とインスピレーションが湧くのです。スケートボードと同じです。」
感覚が全てにおいて、アーティストな中村さんです。そんな中村さんの人柄を慕って、お店がボーダーの方たちの居心地のいい拠点になっているのだろうなあ。と感じました。

今までスケートボードをやったことがない大人の方も、子どもさんも、「めぐりあう感覚」に出会えるスケートボードを、始めてみるのはいかがでしょう!

スケートボードショップ【5nuts】を紹介してくださった鈴木五月さんのインタビューページはこちら
>>ツヅキネーゼ vol.5 鈴木五月さん

(取材:井藤)
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◆◆ 連絡先 ◆◆
【5nuts】
住所: 〒224-0003 横浜市都筑区中川中央1-23-3 ペンシルガーデン101
最寄り駅: 横浜市営地下鉄 センター北駅より徒歩3分
TEL: 045-913-2085
営業時間: 12:00~20:00
定休日: 木曜日
公式サイト: http://www.fivenuts.com/top-page.html

記載内容について

この記事の内容は、取材した当時のものです。
記載されているお店や会社、施設などの情報は、現在とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。