ブルーライン仲町台駅すぐ。石畳的な遊歩道に面する「マローンおばさんの部屋」は、木でできた優しさと、お花や青々とした緑に囲まれた、とても心が暖かくなる外観です。通りがかる人は一見お洒落な普通のカフェだと思うはず。でも実は、精神障害の方の地域支援活動センターであり、地域と障害者の方をつなぐコミュニティ・カフェなのです。

施設長の岩永さんによると、「働きたいと思っても、働ける場所がない」という、ある障害者の方との出会いが、マローンおばさんの部屋を始めるきっかけになったそうです。社会には弱者の受け皿があまりないことを知り、『心が傷ついている人の居場所作りがしたい。』と思ったことと、ちょうど同じ時期に、絵本の素晴らしさを岩永さん自身が心から感じる機会がありました。『絵本に関わることとカフェを一緒にやって、障害者の方がその中から自分の可能性に気付いたり、自信につながるようになればいい』とのこれらのふたつの思いを融合し、この「マローンおばさんの部屋」という、ワークショップ・カフェ・ショップからなる施設を作ることになったそうです。

ワークショップは、障害者の方が「絵本作り」という製本作業をすることによって技術を身につけ、店内で販売したりネットショップへ出店しています。それにより、賃金も得られるようになり、社会で活躍するための、ステップにもなるそうです。

カフェでは、メンバー（利用者）の方が給仕の仕事などをして、お客さんとの交流の機会にもなっているそうです。店内には、たくさんのすてきな絵本が置いてあり、どなたでも入って読むことができます。
ショップでは、メンバーやスタッフが制作したマローンおばさんの部屋オリジナル「絵本カレンダー手帳」や、地域の方などが製作したかわいい小物などを、販売しています。

では、カフェメニュー、ご紹介しましょう！
実はこちらのメニュー、すごくこだわっているものばかり。
コーヒー豆は、スタッフ入江さんのご両親が住む、インドネシアからの無農薬生豆と、コーヒー専門店「ブルースカイビーンズ」(青葉区荏田)のオリジナルブレンド豆を使用しています。一杯ずつドリップして、ポットで出してくれます。ポットには、2杯分以上入っており、とってもお得感がありますよ。
>> ブルースカイビーンズHP

紅茶も、選りすぐった茶葉を使っているそうです。特に一押しなのは、「チャイ」。インドネシアから取り寄せたいろいろな数種のスパイスを煮込んで作る、新鮮な香りの看板商品！
また月替わりでスペシャルドリンクが楽しめるそうです。これを楽しみに毎月来るお客さまもいるとか。。あまりにも評判が良かったので定番メニューになった「アボガドショコラ」は、夏を感じさせるさわやかな色合いのドリンクでした。

カフェ営業は火曜と木曜の午後から。火曜日には、番場商店のケーキ、木曜日には、ツヅキネーゼ足立さんのあだちパンの販売があります。いずれも素材からこだわった、優しい味のするケーキとパンです。
どうぞドリンクとともに、是非召しあがってみてくださいね。
>> 「番場商店」番場さんのブログ
>> 「あだちパン」足立さんのブログ

岩永さんが最後に言ってくださったのが、「あなたの居場所はここにありますよ」ということ。
子供でも大人でも、障害のある方もない方も｢マローンおばさんの部屋｣では、心が癒されることでしょう。
美味しいドリンクとケーキ、パンを楽しみながら、絵本を読んで、ゆったりとした時間をどうぞお過ごしください。

★マローンおばさんの部屋を紹介してくださった足立美奈子さんのインタビューページはコチラ
>>ツヅキネーゼvol.11 足立美奈子さん

◆◆ 連絡先 ◆◆

定休日： 土日祝日
営業時間： 10時～16時
カフェ営業日/時間： 火曜日,木曜日　13:00～16:00
最寄駅： 横浜市営地下鉄ブルーライン仲町台駅
アクセス： 仲町台駅から徒歩1分
駐車場： 有
公式HP： https://www.five-breads.com/